久々に大阪で建築見学

大阪建築見学 建築見学

こども本の森中之島へ

先日、関西出張がありそのついでに以前から気になっていた
梅田駅から地下鉄で一駅の所にある、大阪中之島にある
こども本の森中之島に行って来ました。

幸い、出張スケジュールが事前に決まっていたので
こども本の森中之島の入館予約が取れる事に。。。

安藤忠雄氏が設計

元々、1980年代頃に大阪中之島プロジェクトとして
建築家、安藤忠雄氏が計画したものを大阪市に提案したけど
あっさり却下されたという逸話があり
時を経て大阪市が土地を提供して安藤氏が設計を行い
建設費も安藤氏の負担にて市に寄贈され、民間からの
寄付金で運営されるというスキームにて2020年7月に
開館されています。

色々な前評判

この計画が出来た当初は反対運動があったり
中之島一帯の景観が損なわれるとか、
建物が出来てからも、開口が大きくて本が日焼けする、
高い本棚の上部は手が届かない、図書館なのに
本が借りれない等々。

ネット上でも色々と話題にはなっていましたけど、
予約はすぐ埋まるし、子のせ自転車で来館する親子連れが
結構居て、案外普通に図書館というか読書スペースとして
それなりに定着はしている感じには思えました。

景観に関しても、周囲には辰野金吾氏が設計した
中央公会堂を始め、府立図書館等、歴史的な古い
洋風建築がありますが、かなりのオープンスペースに
なっており、人それぞれの見解はあるかとは思いますが、
自分的にはそれほど巨大な圧迫感は感じ取れなかったです。

また2021年7月には岩手県遠野市、2022年4月には
兵庫県神戸市にも同様の施設がオープンしております。

外部は

外観は、コンクリート打ち放しで緩いカーブを描いており
エントランスに、中之島一体を含んだこの建物の建築模型が
飾ってあり、その奥には安藤氏がデザインした青リンゴの
オブジェがあります。

どうやら、青春のシンボルという事らしく、
同じものが兵庫県立美術館にもあります。
将来的には、外壁面につたを這わせて緑のカーテンにする
ような考えもあるそうです。

↑外観


↑青りんごのオブジェ

中に入ると

係の方の予約照会、アルコール消毒等といった一連の
入館手続きを済ませて、中に入ると建物は比較的
小さめではありエントランスから入った雰囲気は案外
普通の感じなのですが、その先を行くと安藤氏らしさの
空間が開けてくるようになっており、3層吹き抜け構造と
なり床から天井までの本棚には色々なジャンルの本があります。
もっとも本棚上部は手が届かないのでディスプレイ用
として固定されています。

↑内観

子供用の椅子やテーブルがあちこちに配置されていますが、
堂島川を眺めながら見れる机があったり、本棚をくり抜いた
空間に子供が本を読んでいたり、子供が好きそうな狭い空間
というか隙間がいくつかあったり、建物中央の大階段等それぞれ
好きな場所を選んで本を読んでいる感じです。
ちなみに、本を建物外に持ち出して外部で読む事も出来るそうです。

↑内観

ここは、1日4回の入れ替え制となっており、1回あたり
の定員が100人で時間は1時間半となっております。
この100人が多いのかは分かりませんが、来館した人は
色々な場所に点在しているので、窮屈な感じもせず心地よい
時間が過ごせました。

ただ、この心地よい時間は、あっという間に時間となってしまいます。

でも普段の仕事から一瞬でも離れて建築見学が出来て
とても有意義な時間だったかと思います。

↓「こども本の森中之島」のWEB
https://kodomohonnomori.osaka/
タイトルとURLをコピーしました