リフォームとリノベーションって

リフォームとリノベーション リノベーション

リフォームとリノベーションの違いって

昨今、中古物件を購入してリノベーションをするのが、
マイホームの選択肢の一つとして広まってきています。
リフォームとリノベーションは何が違うのか、
疑問を持たれている方は少なくないのではないでしょうか?
今回は、リフォームとリノベーションの違いについてみていきます。

↓マンションのリフォームって[前編]
https://t2-archi.com/blog/remodeling-of-an-apartment-1/

リフォームとは?

リフォームとは、一般的に老朽化した建物を
新築の状態に戻すための改修工事を指します。

経年劣化によって傷んだ屋根材や外壁材といった
外装材や、壁紙やフローリングなどの内装材を
張り替えたり、キッチンやトイレ、洗面台などの
水回り設備を交換したりするのはリフォームです。

リノベーションとは?

リノベーションとは、一般的に大規模な工事を
行うことによって、新築の状態よりも性能や
デザインなどを向上させて、価値を高める
改修工事をいいます。

たとえば、現代の暮らしや家族構成に合った間取りに
変えることや、デザイン性の高い住まいにすることを
目的とした改修工事はリノベーションに該当します。

リフォームとリノベーションの違いとは?

リフォームとリノベーションはそれぞれ
明確な定義はありませんが、主に工事の規模や
完成後の住まいの性能に関して違いがあります。

工事の規模による違い

リフォームは、「キッチンを交換する」、
「フローリングを張り替える」といった部分的な
小規模な工事が中心です。

フルリフォームという言葉もありますが、
表層替えが中心で、間取りは変更せずに、
内装材や設備などを一新します。

一方、リノベーションは間取り変更を伴うなど、
大規模な工事が中心です。

スケルトンリノベーションは躯体の状態まで解体して、
下地や電気配線、給排水管の配管といった、
壁や床の内部までを一新するものです。

↑リフォーム前のトイレ

↑リフォーム後のトイレ

完成後の住まいの性能の違い

リフォームは、完成後の住まいの性能が新築のときと
同等かそれ以下の状態になる工事です。

これに対してリノベーションは新築のときよりも、
工事の完成後の性能が向上する工事が該当します。

リノベーションによる住まいの性能が向上する例として、
デザインが高くなる、収納力がアップする、
バリアフリー化する、耐震性能が高くなるといった
ケースが挙げられます。

リフォームが向いているケース

リフォームが向いているのは、今の住まいを大きく変えずに、
傷んでいる箇所や不具合のある箇所を直したいケースです。
古びてきたフローリングを張り替えたい、壁紙を貼り替えたい、
キッチンや浴室などの設備を新しいものにしたいといったときは
リフォームが向いています。

リノベーションが向いているケース

リノベーションが向いているのは、中古物件を購入して、
好きなデザインで家族構成やライフスタイルに合った間取りの
住まいにしたいケースです。

また、ライフステージの変化に合わせて今住んでいる家の
間取りを大幅に変えたいといったケースも当てはまります。
リノベーションをすることで、新築のような真新しい状態に
することができます。

リノベーションのメリット

戸建ての場合は注文住宅という選択肢もありますが、
新築マンションや建売住宅は間取りや仕様が
ほぼ決められた状態で販売されています。

リノベーションをすることで、デザインにこだわったり、
家族構成やライフスタイルに合った住まいにしたり
できることがメリットです。

また、中古物件を購入してリノベーションをすると、
一般的に新築物件を購入するよりも費用を抑えられるため、
立地条件にこだわった家探しがしやすくなります。

また、人気のあるエリアには既に住宅や商業施設が立っている
場所がほとんどで、新築物件の販売は限れています。
リノベーションを前提に中古物件を探すと、
幅広い物件の中から探せることもメリットに挙げられます。

↑1Kアパート1室のリノベ前

↑1Kアパート1室のリノベ後

リノベーションのデメリット

リノベーションをすると、工事が完成して住むまでに
時間がかかることがデメリットです。
一般的にリノベーションプランの設計に2~3ヶ月、
工事に1~2ヶ月かかるため、トータルで4~5ヶ月の
期間が必要です。

中古物件を購入してリノベーションする場合は
すぐに住むことができず、現在住んでいる家を
リノベーションする場合には仮住まいが必要な事もあります。

また、床下や壁の内部の状態は、築年数によって
ある程度予想できますが、解体した段階で想定外の
状態が発覚することが少なからずあります。

補修費用などの追加費用が発生する可能性があることも
デメリットといえます。
事前に見積もりに含まれている内容を把握し、追加費用の
発生の可能性についてたずねておくとよいでしょう。

↑中古マンションリノベ後、工期が1.5カ月程度

まとめ

リノベーションによって、間取りやデザインを
一新することが可能です。
「建築家は新築物件の設計しかしないのでは?」と
思われることもありますが、住宅を手掛ける建築家の多くは
リノベーションプランの設計も得意です。
リノベーションで新たな空間をつくりあげたい場合には、
建築家に依頼することも選択肢になります。

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