改修が終わり
スケルトン改修を行い、屋根や外壁を一新して、柱や
梁などの躯体の傷んでいる箇所を補強するとともに、
内装や設備を一新することで新築に近い状態の住まいに
変えることができます。
という記事を書きましたが、そのスケルトン改修の住宅が
完成しました。
外観の様子
外観はシンプルに仕上げるようにしており
外壁は窯業系サイディング、屋根はガルバリウム鋼板を
使用しております。
建物の形状は変更出来ませんので、大胆さは無くなりますが
それでも全体的な雰囲気は大幅に変わることが出来ました。
↑改修後の外観
↑改修前の外観
アプローチ回りのブロック塀や門柱も汚らしいので
一部撤去したりして、モルタル補修したうえで
ジョリパットにて仕上げをしております。
室内の様子
元々が和室中心で、細かく部屋が分散して暗い雰囲気だったので
なるべく明るくなるように部屋を一続きにしております。
↑改修後のLDK
↑改修前の居間
折角の南面が床の間なので塞がってしまい、肝心の
採光が確保出来ていない状況でしたが、部屋の壁を
抜いて一続きにして、開口部を広くとって明るく
開放性がある部屋になったかと思います。
↑改修後の2階
↑改修前の2階
工事の様子
解体するといろいろなことが解るが、やはり土台や
柱の一部が腐っておりましたので、そういった部分は
交換をせざるを得ないです。
古い建物特有ですが、基礎が布基礎で防湿処理がされて
いませんので地面からの湿気をもろに受けてしまっています。
なので、防湿フィルムと土間コンを施工しています。
あと、なかなかどうにもならない部分では、既存の柱が
反っている個所があり、ボードの施工や、建具の取付の際に
いろいろと調整が必要になったのがありました。
最初の現地調査から設計を経て竣工まで、約10ヶ月弱の
プロジェクトとなりました。
小さな住宅ではありますが、やはりその程度の期間は
見込んでおいたほうが良いかと思います。
↑元々浴室があった場所なので、土台の腐ってる事は
想定内。この後土台を入れ替える予定
↑防湿フィルム+土間コンにて防湿措置の施工後
↑既存の梁で使えない場所等は交換する
↑当たり前だが、断熱材はしっかり充填。
おわりに
今回は比較的スムーズに完成までこぎつけたかと思います。
スケルトン改修に限りませんが、リフォーム等では
開けてみないと分からないといった事が多々あります。
そのたびに追加工事・請求となると大変なことになるので
しっかりとした現地調査に基づく設計は大事だと思います。
また、すべての住宅においてこのようなスケルトン改修が
出来るとは限りませんので、専門家である建築士等に
相談はしたほうが良いかと思います。