注文住宅と規格住宅って?②

注文住宅と規格住宅 住宅

前回の続き

前回は注文住宅と規格住宅のそれぞれについて
みていきましたが、今回は、注文住宅と規格住宅には
どんな違いがあるのか比較。
また、注文住宅が向いている人や規格住宅が向いている
人について考えていきます。

↓注文住宅と規格住宅って?①
https://t2-archi.com/blog/custom-homes-and-standard-homes1/

注文住宅と規格住宅の違い

注文住宅と規格住宅の違いを比較していくと、
設計の自由度が高いのは注文住宅です。
注文住宅は間取りや内装、外装、設備といった
仕様の自由度が高いのが特徴です。

間取りや素材の違い

規格住宅は多くの人に合ったオーソドックスな
間取りパターンから選ぶのに対して、注文住宅なら
たとえば、自転車を眺めていたいからリビングに
土間を設けるといったライフスタイルに合わせた
間取りを自由に考えられます。

また、壁に漆喰を使いたい、床材はスギの無垢
フローリングにしたいといった希望も注文住宅なら
叶えることが可能。
規格住宅の場合は、そもそも壁材は壁紙、床材は
複合フローリングしか選べないことが多く、さらに
その中で選択肢が決められています。

↑無垢の床材

コストや打合せ手間の違い

一方で、価格は注文住宅よりも規格住宅の方が安い
傾向があります。
規格住宅は部材を大量発注していることや、施工が
マニュアル化されていて作業の効率化が図られている
ことなどから、コストが抑えられていることが理由です。

また、注文住宅は設計の細部までの打ち合わせが必要であり、
仕様を選べる範囲が広いことからも、打ち合わせ回数が多く、
プランの決定までに長期間を要します。
規格住宅の方が少ない打ち合わせ回数で済み、工事期間が
短いことからも、引き渡しまでの期間が注文住宅よりも
短い傾向があります。

↑注文住宅の上棟時(無垢の柱や梁を使用)

注文住宅が向いている人とは?

注文住宅が向いているのは、住まいにこだわりがあり
家づくりを楽しみたい人や、不整形地などに家を建てるケースです。

①ライフスタイルや個性に合った住宅が欲しい人

規格住宅の間取りや仕様は多くの人に好まれるオーソドックス
なものが中心です。住宅に求めることが明確になっていて、
ライフスタイルや好みに合った、こだわりの家を建てたい人には
注文住宅が向いているかと思います。

②時間をかけて間取りや仕上げ材、設備をイチから選びたい人

規格住宅を取り扱うハウスメーカーによっては、打ち合わせの
回数が決められているため、時間をかけてゆっくりと選んで
いくことができません。設計者などと相談しながら、イチから
時間をかけて間取り決めて、仕上げ材や設備を選んでいきたい
人には注文住宅が向いています。

また、「○○のキッチンを入れたい」、「洗面ボウルは輸入
したものを使いたい」、「輸入の紙壁紙を貼りたい」など、
設備や仕上げ材で取り入れたいものが決まっている人に
向いているのも注文住宅です。

②不整形地に家を建てるケース

土地の形状が正方形や長方形ではなく、L字型の旗竿地や
三角形の土地といった不整形地に家を建てる場合は、
規格住宅では敷地に合った間取りパターンがなく、
建てられないケースや敷地を上手く活かせないケースが
少なくありません。
建ぺい率や容積率のほか、敷地条件を踏まえたうえで、
敷地を最大限活かした家を建てるには注文住宅が向いています。

↑アイランドキッチンのイメージ

規格住宅が向いている人とは?

規格住宅が向いている人は住まいへのこだわりが強くない人や
手軽に好みに合った住まいを建てたい人です。

①設計の打ち合わせの手間をかけたくない人

規格住宅は設計の打ち合わせで決める間取りパターンや
仕様が決まっていて、選べる選択肢も決まっていることから、
検討する時間も打ち合わせの回数も少なくて済みます。

そのため、規格住宅は設計の打ち合わせに手間を
かけたくない人や、忙しくてあまり時間をとれない人に向いています。

②手軽に好みの住まいを手に入れたい人

規格住宅は建売住宅とは異なり、一定の範囲内で間取りや
仕様を選ぶことが可能です。そのため、規格住宅も設定されている
間取りパターンの中に気に入る間取りがあり、デザインが
好みに合っていれば、理想の住宅を建てることができます。

自分や家族に合った家を建てたいけれどもこだわりが強くなく、
注文住宅のようにイチからすべてのものを決めていくのは、
悩んでしまって負担が大きい、疲れてしまうといった人に
向いているのは規格住宅です。

規格住宅のように、一定の選択肢の中から間取りや仕様を
決めていく方が楽だと感じる人もいます。
規格住宅ならあまり手間をかけずに、手軽にライフスタイルや
好みに合った住宅を実現することが可能です。

終わりに

家を建てるときには、住まいに求める条件を自分なりに整理して、
注文住宅と規格住宅のどちらが向いているか考えてみて
専門家に相談をしてみてはいかがでしょうか。

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