住宅の外壁材の選び方って

住宅の外装 住宅

外装材は住まいの顔

家づくりやリフォームで、外壁材は住まいの顔を決める
ともいえる重要な要素です。
外壁材には多様な種類があり、デザインや価格を優先して
選んでしまいがちですが、それぞれの特徴を踏まえて
おくことが大切だと思います。
今回は外壁材について、木造住宅で使われる主な外壁材の
特徴を解説したうえで、選び方のポイントについても紹介して
いきたいと思います。

外壁材の役割とは?

外壁材は住宅の外観のデザインに大きく関わる要素であり、
住まいを目にした人の印象を大きく左右します。
また、外壁材には機能面での役割もあり、紫外線や風雨を
避けて、外気温の影響などから住宅を守っています。
耐火性の高い外壁材を用いることで、隣家の火災の際に
延焼のリスクを軽減することができます。

主な外壁材の種類と特徴

外壁材には様々な種類があり、住宅には多様な素材が
用いられています。
木造住宅に用いられる主な外壁材の種類とそれぞれの特徴に
ついて紹介していきます。

窯業系サイディング

昨今では窯業系サイディングは、住宅に使われる外壁材の
主流となっています。
窯業系サイディングはセメントに繊維質などを混ぜて板状に
成型したもので、タイル調やレンガ調などのデザインのもの
があり、カラーバリエーションも豊富です。

サイディング全般にいえることですが、窯業系サイディング
工場で製造されているため、品質が安定していることが魅力。
また、窯業系サイディングは施工がしやすく、初期費用が安い
というがメリットがあり、普及が進んだ理由ともなっています。

ただし、窯業系サイディングは5~7年程度でサイディングの
継ぎ目のシーリングの打ち直しが必要。窯業系サイディング
自体も10年程度で塗装が必要です。

↑窯業系サイディングの外壁イメージ

金属系サイディング

金属系サイディングはガルバリウム鋼板やアルミニウムなどを
加工したもので、デザイン面ではスタイリッシュな印象に
なるのが特徴です。

金属系サイディングは軽量なため、耐震性が高く、既存の
外壁材を剥がさずに新しい外壁材を上から張る、いわゆる
重ね張りによるリフォームにも向いています。
金属系サイディングは断熱性が高く、錆びにくいことから、
メンテナンス性に優れていることもメリットです。

一方で衝撃で凹みやすいほか、小口から錆びることがあることが
デメリットになります。

↑ガルバリウム鋼板の外壁イメージ

モルタル塗り

モルタル塗りは、水とセメントと砂を混ぜたモルタル下地に
塗装などで仕上げを行うものです。かつては日本の住宅の
外壁はモルタル塗りが中心でしたが、左官職人が手作業で
仕上げるため、それなりに手間がかかることなどから、昨今では
用いられることは減っています。

モルタル塗りの仕上げはいくつもあり自由度が高いのが特徴です。
代表的なものを挙げていくと、リシン吹付は塗料に砕いた石や砂
などの骨材を混ぜてスプレーガンで吹き付ける方法で、表面に
細かい粒の模様ができます。

スタッコ仕上げは骨材とセメントを厚く吹き付ける方法と、
そのあとにローラーで押さえてつぶす方法があり、凹凸が多く
重厚感があります。吹き付けタイルは塗料と骨材をスプレーガンで
吹き付ける方法で、粒の大きさが異なりツヤのある仕上がりに
なるのが特徴です。

また、左官仕上げ(コテ仕上げ)はコテを使って仕上げる方法で、
自然素材の漆喰や珪藻土のほか、ジョリパッドという塗り壁材も
用いられています。
モルタル塗りは職人の技能によって、仕上がりに違いがあることが
メリットであり、デメリットでもあります。
また、モルタル塗りはひび割れが起こりやすいため、定期的に
塗り直しを行うなどのメンテナンスが必要です。

↑モルタル外壁(ジョリパッド)イメージ

タイル張り

タイルは陶磁器製の内外装材で耐火性や耐久性に優れているのが
特徴です。
タイルの施工方法のうち、従来からある湿式工法、モルタル下地に
タイルを張っていく方法です。
昨今では、ベースとなるサイディングの上に専用のタイルを接着剤で
張る乾式工法も用いられています。
また、タイル張りは高級感のある外観にできることもメリット。
初期費用は高いですが、塗装などは必要ないため、メンテナンス
費用を抑えられます。
ただし、劣化するとタイルの浮きや剥がれによって、落下する恐れが
ある点に注意が必要です。

↑タイル外壁のイメージ

羽目板張り

羽目板張りは、ヒノキやスギなど天然の木を張っていくものです。
羽目板張りは温もりが感じられ、木の質感の経年変化が楽しめます。
ただし、防火地域や準防火地域では防火規制の問題があり、
一般的な羽目板を使用するのは難しいことから、主に郊外や別荘等で
用いられています。
また、羽目板は腐食を防ぐため、定期的に塗装が必要です。

↑羽目板外壁のイメージ

外壁材を選ぶときのポイント

外壁材を選ぶときにポイントとなるのは、価格と機能性、
メンテナンス性、デザイン性です。これらの何を優先するか
決めておくと、外壁材を選びやすくなります。

価格
当然のことながら商品による違いもありまが、外壁材の種類に
よって中心となる価格帯が異なり、初期費用に関わってきます。
比較的に価格を抑えられるのは窯業系サイディングで、金属系
サイディングやモルタル塗りが続きます。
ただし、窯業系サイディングやモルタル塗りは定期的に塗装が
必要になるなど、メンテナンス費用がかかることから、
トータル費用を踏まえて検討することが大切です。

機能性
耐久性が高い外壁材を選ぶと張り替えまでの寿命が長く、
メンテナンス費用も抑えられます。
中でもタイルは耐久性が高く、金属系サイディングも比較的
耐久性が高い素材です。
ただし、金属系サイディングは断熱性の高さも魅力ですが
錆びやすいことから、海に近いエリアには向いていません。
また、窯業系サイディングは耐火性や遮音性に優れています。

メンテナンス性
メンテナンスが不要な外壁材というものはなく、メンテナンスが
必要になる頻度や内容が異なります。
窯業系サイディングは5~7年程度でシーリングの打ち直し、
10年程度で塗装が必要になります。これに対して、メンテナン性に
優れているとされるタイルは、汚れが目立ってきたら高圧洗浄を
行うほか、タイルの浮きがある場合には補修を行い、ひび割れや
欠けが起きているタイルは部分的に張り替えます。

デザイン性
外壁材のデザイン性に関しては好みによる部分が大きく、周囲の
建物との調和も踏まえることが望ましいです。

高級感が感じられるのはタイル張りで、使用するタイルによって、
ヨーロッパ風の重厚感のある外観や、洗練されたモダンなデザイン
にも、あるいは和風のテイストにもできます。
モルタル塗りも仕上げ方法によっては高級感が感じられるなど、
多彩な雰囲気をつくることができます。

一方、金属系サイディングはスタイリッシュな雰囲気の外観
デザイン以外は難しい素材です。

外壁材はこうしたポイントをもとに、どれか一つにだけ重点を
置くのではなく、トータルで考えて選ぶことが大切です。
たとえば、デザインにさほどこだわりがなく、初期費用を
抑えたいのであれば窯業系サイディングが向いていますが、
高級感があることやメンテナンスが楽なことを重視したい場合
にはタイル張りが向いています。

おわりに

家を建てるときやリフォームをするとき、家の中の間取りや
内装材、設備に目が行きがちですが、外壁材は住まいの
イメージを大きく左右する要素です。
外壁材の種類や特徴を理解して、予算や嗜好に合ったものを
選ぶようにした方が良いかと思います。

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