介護とバリアフリー住宅②

介護とバリアフリー住宅

前回ブログの続きになります。
今回はバリアフリー化のメリットデメリットや
バリアフリー改修のポイントや注意点のあたりを
掘り下げてみたいと思います。

↓介護とバリアフリー住宅[前編]

介護とバリアフリー住宅①

介護とバリアフリーのメリットは?

バリアフリー住宅には、高齢者などが
安心して暮らせる環境を整備できるといった
メリットがあります。

①家庭内での事故を防ぐ

加齢によって身体能力が低下し、足腰が弱くなると、
ちょっとした段差でもつまずきやすくなったり、
濡れた床で滑りやすくなったりします。

また、トイレで便器に座る、浴室で浴槽をまたぐ
といった動作のときに、身体のバランスを
崩してしまいやすいです。

そこで、床の段差をなくしたり、
浴室には滑りにくい床材を使ったり、
動作を補助するための手すりを設置したりすることで、
転倒による事故を防ぐことができます。

②在宅介護の環境が整う

最近の住宅はバリアフリー仕様とか言って
段差が無かったり、廊下や扉が広めになっている事も
ありますが、それでも世間一般的な住宅においては、
介護が必要な人が暮らしやすい仕様にはなっていません。

バリアフリー住宅は、高齢者が家族やヘルパーさん
などの介護を受けながら、入浴やトイレを始め
日常生活をスムーズに送りやすいこともメリットです。

日常的に車椅子を必要とする場合には、
家の中も車椅子での移動が可能であれば、
自立した生活を維持しやすくなります。

バリアフリー住宅なら、介護する側もされる側も、
安心して暮らせる環境が整うということです。

③住まいの付加価値となるケースも

バリアフリー住宅は、高齢者や介護を必要とする人など、
幅広い年齢層の人が暮らしやすい環境が整っています。

バリアフリー化のリフォームをするには、
時間もコストもかかるため、
将来売却する際には付加価値になることも考えられます。

介護とバリアフリーのデメリットは?

バリアフリー住宅は必ずしも住みやすいとは限らず、
デメリットと感じる点が生じる可能性もあります。

①玄関の段差がないと・・・

靴の脱ぎ履きや埃の問題があります。
戸建住宅の玄関は上がり框に段差があるのが一般的で、
靴やブーツを座って脱ぎ履きできるので便利です。

しかし、上がり框の段差が低かったり、
上がり框がないフラットな状態であったりすると、
段差を利用して座って靴を脱ぎ履きすることができず、
不便なことがデメリットに挙げられます。

ただし、座って靴を脱ぎ履きするためには、
玄関にスツールやベンチを設置しておく方法もあります。

また、上がり框の段差がないと、靴の裏についた泥や埃、
雨の日の水滴などが室内に入りやすいことが
気になることも考えられます。

この段差なしの床については上記のように
埃の問題は稀に言われますが、その埃問題よりも
床がフラットのほうが遥かにメリットがあるとは思いますけど。

②手すりがあると・・・

手すりは必要な場所に設置されていると、
移動や動作を補助するのに役立ちます。

しかし、無計画に使わない場所に手すりを設置してしまうと、
邪魔に感じたり、通行の妨げになったりするケースもみられます。
たとえば、幅90cmの廊下は車椅子で通行することができますが、
手すりが両側に設置されると、
位置によっては通りにくくなることがあります。

手すりについては、玄関・廊下・階段・トイレ・浴室といった
至る所に設置はできますが、その際は建築や介護の専門家の
アドバイスを聞きながら設置する場所を決めていけば
よいかと思います。

バリアフリー改修のポイントや注意点

バリアフリー住宅への改修は共通する部分もありますが、
施主や家族に合わせて変えていく部分もあります。

年齢や身体の状態に合わせて

バリアフリー住宅への改修は、
年齢や身体の状態に合わせて行います。
特に手すりは、身体の大きさや状態、できる動作によって、
必要な手すりの種類や設置場所が異なります。

そのため、将来に備えてつけていても無駄になってしまう
可能性があるのです。
ただし、手すりを設置するには、壁の内部に
補強のための下地が必要です。

そこで、まだ元気なうちにバリアフリー住宅へ
改修する場合には、床は段差のない状態にして、
扉は引き戸にしておくと、若い世代も共通して
住みやすい住宅になります。

将来に備えて、一般的に手すりが必要になる箇所の
壁の内部には、下地を入れておくのがおすすめです。

一方で介護が必要な状態になってから
バリアフリー改修を行う場合には、
身体の状態に合わせた改修が必要なため、
ケアマネジャーにも相談して進めていきます。

家の中の温度を一定に

冬は浴室や寝室が寒いと、ヒートショックによって
心筋梗塞や脳梗塞を招く恐れがあります。
また、地球温暖化によって猛暑が社会問題化している昨今、
熱帯夜も高齢者などの身体への負担となります。

家の中の温度を一定にすることで、
健康で快適に過ごせる環境を実現できます。
冷暖房設備を設置するほか、断熱材が十分に施工
されていない場合には、バリアフリー改修と併せて、
断熱リフォームを行うことを検討するとよいでしょう。

生活動線に配慮

生活動線が短い方が加齢によって足腰が
弱くなったときにも、移動の負担が軽減できます。
特に、夜中にトイレに行くことを考慮して、
寝室の近くにトイレを設けるのが望ましいです。

また、リビングやキッチン、洗面脱衣室、
寝室などを回遊できる、サーキット型の間取りにしておくと、
家事をする際に動線を短くできます。
また、サーキット型の間取りは車椅子でも
移動しやすいこともメリットです。

できる限り床の段差をなくす

最後に、できる限り床の段差をなくすことが
バリアフリー改修の基本です。
高齢者はたった1センチ程度の段差でもつまづきます。
段差に気づきにくいため、大きな段差よりもむしろ危険と
いわれることもあります。

日頃は気をつけていても、暗いときや疲れているときに、
うっかりつまずいてしまいやすい事もあります。
また、歩きはじめの赤ちゃんや走り回る小さな子ども、
ちょっとした段差につまずいてしまうことが危惧されます。

既存の住まいを介護に向けての改修は
緊急性が求められることがありますが
急がば回れではないですが
建築や介護の専門家のアドバイスをしっかりと聞きながら
一つ一つ決めていき、決して無駄の無いように
して頂きたいと思います。

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