弧篷庵の後、京都迎賓館の前に・・・
大徳寺塔頭の「弧篷庵」の後に京都迎賓館に行く予定は立ててあった
京都迎賓館は時間が決まっているので、それまでの間に
どこかに寄ろうと思い、来たのがここ北山エリアでした。
北山エリアへ
実は、この陶板名画の庭に来たのは初めてではなく
かれこれ25年以上前の竣工間もなくに見学に来ていました。
当時は、週末金曜日の仕事終わりに「夜行急行・銀河」という
寝台列車に乗って早朝に京都着、そこからひたすらにいろいろな
建築を見て回ったという事をしていました。
そのなかで当時、京都北山エリアには建築家・安藤忠雄氏や高松伸氏の
建築が多くあった中で、陶板名画の庭にも来ていたという事です。
陶板名画の庭
この陶板名画の庭は安藤忠雄氏の設計で1994年に竣工している。
この美術館の作品は、実は全部陶板でできております。
陶器の大きな板に原画に忠実な色彩・大きさで
作品を再現したもので、紙やキャンバス、土壁に比べ色が
経年劣化せず、実際の名画を見ているかの迫力と臨場感を
味わうことができるのが特徴だと思います。
作品数は、全8点で、内4点は「1990年国際花と緑の博覧会」に
出品された作品で、徳島県にある「大塚国際美術館」と同じ、
滋賀県信楽の大塚オーミ陶芸株式会社によって制作されたものです。
地上1階、地下2階という美術館ですが、すべて屋外で
コンクリート打ち放しの壁とガラスの手摺に床はピンコロ御影石
と池の水で構成されている。
↑入ってすぐの池の中にモネの「睡蓮・朝」が展示
スロープ状の回廊は、ほぼ直線の組み合わせとなっているが
やはり安藤忠雄氏らしい空間の構成となっております。
入り口で入場料100円を支払って、スロープで美術館の奥へ
アプローチをしていくと、京都という立地らしく「鳥獣人物戯画」、
レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」、ミケランジェロ
「最後の審判」、その他スーラ、ルノアール等々があります。
↑ミケランジェロ作「最後の審判」
おわりに
京都の北山エリアに来たのは、本当に久々でした。
その中でも、今回の陶板名画の庭は25年ぶりというほぼ四半世紀たって
再訪したということになりますが、コンクリート打ち放しの壁や
ピンコロ石の床は汚れが多少目立ってきてはいますが、屋外なので
やむを得ないでしょう。
また、この美術館から徒歩で2、3分のところに同じ安藤忠雄氏設計の
B-LOCK北山があります。
コンクリート打放しにコンクリートブロックの建築物。
京都の三条通の「TIME‘S」と同様に1980年代の安藤忠雄氏らしい作品です。
こちらは竣工して34年は経過していますが、こちらもまだまだ健在と
いったところでしょう。
↑B-LOCK北山
そう言えば、4月に京都へ来たときに「TIME‘S」の前を通り掛った時に
仮囲いをされていましたが、どうなってしまうのか心配です。