村野藤吾展と槇文彦展

村野藤吾展と槇文彦展 建築見学

新旧の横浜市庁舎

先日、横浜市役所に用事があり、その出掛けついでに
村野藤吾展と槙文彦展を覗いてきました。

旧横浜市庁舎を設計した村野藤吾氏と
新横浜市庁舎を設計した槙文彦氏の展覧会コラボ
市庁舎が新旧交代したタイミングで10月30日から開催されていたが
中々行けず、ようやく行けました。

村野藤吾展に行きました。

自分が建築の世界に入って間もない時期より、
旧横浜市庁舎には仕事で度々訪れる事がありまして
行く度に素晴らしい建築だとは常々思っており
いざ、その市庁舎が無くなるとなると
少し残念な気持ちにはなるが
これも時代の流れであり致し方無いことでしょう。

ちなみに、旧横浜市庁舎は議会棟は解体され、新しく建替え
行政棟は再利用されて複合施設に生まれ変わるらしいです。

展示内容は色々とがありますが、
主に横浜市庁舎の当時の図面(原図)があり
繊細というか細やかなディテールはさすが、
村野藤吾氏と言ったところでしょう。

例えば、時計の文字一つにしても考えらえており
その他色々な箇所、細部にまでこだわり抜いたことは
素晴らしいとしか言えないのです。

↑旧横浜市庁舎、既に仮囲いがされておりました。

槇文彦展にも行きました。

同時開催の槙文彦展もすぐ近くで行っているので当然行きました。
ヒルサイドテラスがメインの展示だったような感じですが
今回の展示にて自分の中では、4WTCがとても印象的でした。
例の2001年9月にニューヨーク同時多発テロの起きた跡地にて
世界的建築家により計画され数棟からなる建物の1つです。

当時は、安藤忠雄氏の提案した
「グラウンド・ゼロ・プロジェクト」に
興味があったので竣工当時はWTC自体、
さほど興味はなかったのが正直なところでした。

しかし現地の映像が流れていて観た率直な感想は
特殊な反射ガラスに覆われた建物が、
周囲の空や風景を映し出して
街並みの中に溶け込んで建物自体が消えてしまう感じに見えて
何とも言えない美しさがあり、
ああ、このような建物の考え方もあるのかなと
改めて、建築の奥深さと楽しさが再考させられた感じです。

↑新横浜市庁舎。

会場入口付近のモニターで本展示会のレセプションが流れおり、
その中で挨拶に立った槙文彦氏が
村野藤吾氏との思い出を語っておりました。
御年92歳の槇文彦氏、相変わらずスマートな佇まいで
生涯現役とても素晴らしいですね。

年内12月27日までの開催です。

村野藤吾展

BankART KAIKO
横浜市中区北仲通5-57-2-1F

槇文彦展
BankART Temporary
横浜市中区本町6-50-1横浜創造都市センター

 

 

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