瀬戸内の建築・アート見学に行く①

建築見学

「ANDO MUSEUM」へ

2026年3月末、香川県の「直島(なおしま)」へ
建築とアート見学へいって行きました。

直島は言わずと知れた、島全体にアートや
美しい建築が散りばめられた、
世界中の建築ファンが憧れる島です。

実は私にとって、直島は今回で「6度目」の来島。
前回来たのが2011年末なので、実に14年ぶりの再訪となりました。

久しぶりに降り立つ直島の空気感に懐かしさを覚えつつ、
先ずは古民家に新しい命を吹き込む「ANDO MUSEUM」へ
2013年3月にオープンした小さな美術館です。

神奈川からだと、ふらっと気軽に行く立地ではないので
ようやく来れたというのがまず最初の感想です。

古い町並みに佇む美術館

本村地区は、古い木造民家や瓦屋根が並ぶ、
とても風情のあるエリアです。

14年前と変わらない心地よい街の情緒を感じながら
歩いていると、その一角にANDO MUSEUMが見えてきます。

外観は、周囲の景観にすっかり溶け込んだ築約100年の古民家。
一見すると「昔ながらの古民家」ですが、
一歩中に足を踏み入ると、そこには想像を超える驚きの空間が広がっていました。

木造民家の中に、コンクリートが吹き込む

中に入ると目に入るのは、安藤忠雄氏の代名詞である
「打ち放しコンクリート」の空間です。

驚くべきは、古い木造の柱や梁(はり)といった
歴史ある建物をそのまま保存し、その内側に現代的な
コンクリートの空間を融合させている点です。

過去の記憶を宿す「木」と、現代の息吹を伝える「コンクリート」。
この2つが対立することなく重なり合い、
古い家屋にまったく新しい命が吹き込まれている様子は圧巻の一言です。

「光と闇」が織りなす、安藤建築

館内は決して大きな空間ではありません。
しかし、だからこそ安藤氏の建築に対する理念が
ぎゅっと凝縮されています。

特に印象的なのが「光と闇」の表現です。
薄暗い空間の中に、計算された場所から
自然光がすーっと差し込み、コンクリートの壁を美しく照らします。

ここには、安藤氏のこれまでの活動やを伝える写真、
スケッチ、模型なども展示されていますが、
何よりも「新しく生まれ変わった建物自体と、その空間の心地よさ」を
五感で鑑賞できるのが、この美術館の最大の魅力だと感じました。

おわりに

14年ぶりに訪れた直島で、最初に出会ったANDO MUSEUM。
「古いものをただ壊して新しくするのではなく、
その歴史を大切に受け継ぎながら、新しい価値をプラスする」。

ANDO MUSEUMは、そんな建築が持つ本来の力や、
リノベーションの楽しさを改めて教えてくれる場所でした。

直島を訪れた際は、ぜひこの不思議で美しい
「過去と現在の融合」を体感してみてください。

【ANDO MUSEUMインフォメーション】
住所: 香川県香川郡直島町本村736-2
開館時間: 10:00〜16:30(最終入館16:00)
休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)
お問い合わせ: 087-892-3754(福武財団)

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